「自分の仕事をつくる」を読んだ

知り合いの方から教えていただいて読んだのですが
題名からいわゆる即効性の高い
ビジネス書を連想していたのですが
そうではなく、魅力的な働き方をされている方々の
レポートが沢山掲載されている内容でした。

今まで色々な方から聞いてきた話につながる内容も多く
面白くもためになる本でした。
特に柳宋理さんのレポートにあった、
頭で考えるのでは無くまずは手を動かしながら
目の前で素材をいじりつつ物を作り上げていくやりかたは
とても共感できる部分が大きくてうれしく感じました。

他には

物の完成度は作る人の解像度できまる。

大きな物事を行う場合には事前の暗黙知の共有が重要。

自信とは自分を信じることであり
本来的に他人に与えられる物ではない。
本人が自分自身で抱く物でなければ
継続的な力の源にはならない。


エコロジーとはイデオロギーの問題ではなくセンスの問題


個人を掘り下げることである種の普遍性に到達すること
自分の底の方の壁を抜けて、
他の人にも価値のある何かを伝えることは
表現に関わる人すべての課題だ。


「自分がとことん馬鹿になれることを忘れないことです。
馬鹿をやれることを大切にする。もちろん自分だけでなく
馬鹿をやれる人についても同じです」


最も退屈な馬鹿とはいますぐはじめれば良い事を
「明日から」「来年から」と先送りにする人を指す。


会社で働くことと
個人で働くことを対立的に考える必要はない
要は仕事の起点がどこにあるのかにある。
私達はだれのために、なぜ働くのか。そしてどう動くのか。
「頼まれもしないのにする仕事」には
そのヒントが含まれていると思う。


古い本ですが目からウロコな内容が多いので
若い方には特にオススメです。